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1 ; 麻繊維の特性・機能性

November 15, 2016

・体感温度/湿度・

 

麻といえば、清涼感があって、固い織物といったイメージがあり、日本では織物が夏の着物として用いられることが多いと言われています。

 

しかし、ヘンプ繊維は、空気を多く含み、余分な湿気を蒸散するため、調温性、調湿性などに優れています。その機能によって、ヘンプ繊維でできた衣服は、一年中着ることができます。

その理由は、ヘンプ繊維の構造にあります。

 

・ヘンプ繊維の構造・

 

繊維が細いだけでなく、繊維の中心に細長い空洞があり、繊維表面には無数のひび割れと小さな空洞があり、多孔構造になっています。

そのため水分を早く吸い上げることが出来、それを拡散することで水分の蒸発を促進することが可能です。つまり、吸水性に優れ、尚且つ、速乾性にも優れているということです。

これによって、吸湿性、発汗性がよく、調温、調湿性などに優れ、夏は涼しく、多孔構造の為、繊維には空気の層がたくさんできるため、冬は暖かく、呼吸するように体感を調節してくれます。

その機能によって、ヘンプ繊維でつくる衣服は、一年中着ることができます。

 

 

「ヘンプ繊維の断面図」

 

「ヘンプの茎の断面」 

 

「ヘンプの茎より繊維を解離」

 

・さまざまな高い機能性・

 

ヘンプ繊維には以下の表のようにさまざまな機能性が認められます。

吸水性と発散性(発汗性)などによる高い調体感性に加え、あらゆる麻の中でも特に、

「紫外線防止」や「強力性」「伸度」また「抗菌性」が高いのが特徴とされています。

 

「紫外線防止」

タイトに織ったヘンプ生地の場合、紫外線防止率は95%と、表のように他の麻繊維より高い値を示しています。そのため、生地の下にあるものを紫外線で守ると言う機能にあわせて、繊維自体も紫外線に強いため、日光に強くロープやひも等屋外で使用しても劣化しにくいのが特徴となっています。昔は漁網として使われていたくらい丈夫な素材と言えます。

 

「強力性」「伸度」

伸度(引張り強度)と強力性で他の麻と比較した場合は、以下の表のとおりリネンとラミーを上回る結果となっています。

また、綿と比較した場合は8倍、耐久性で4倍の強度を持っており、さまざまな植物繊維の中でも大変丈夫で強力な生地であるということが言えます。

*繊度=繊維や糸の太さ(をデニール・番手(ばんて)などの単位で表したもの)。

*伸度=繊維、糸、または織物などの引っ張りに対する破断強度と破断するまでの伸び

 

 

「抗菌性・制菌性」

さらに、抗菌性や制菌性にも大変優れています。ヘンプ繊維の抗菌性基準は、3.9以上となっており、繊維評価技術協議会のSEKマーク基準値である2.2よりもかなり高い数値で菌の増殖を抑制する効果があることを示しています。また、制菌性もあり、数値が0以下は制菌効果がないことを示しますが、ヘンプ繊維の殺菌活性値はMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)で1.5以上あります。

 

また、消臭性にとても優れており、汗による嫌な臭いの発生源であるアンモニア・酢酸・イソ吉草酸のいずれも消臭する効果があります。

カビや害虫にも強く、この他にも水に濡れると強くなるという特徴があり、素材としてはとても優れたさまざまな性質を持っています。

 

 

・栽培に関して・

 

「農薬・化学肥料が不要」

ヘンプは害虫に強く、栽培において、農薬・化学肥料を使用する必要がなく、栽培の手間があまり要しません。農薬が用いられていない畑は非常にクリーンな環境です。  

世界中で生産される農作物に使用する農薬量の約60%が綿栽培に使用されています。

害虫が付きやすい綿の栽培では、農薬によって生産者の体を害し、また土壌汚染によって

地球環境も深刻な状況になっています。その点、農薬をほとんど必要としないヘンプは環境や人に大変やさしい繊維植物であるといえます。

 

「成長が非常に早い」

100~120日で3~4m程に成長し、採取することが可能です。雑草よりも早く成長するため除草剤を使う必要もありません。

また、ヘンプは他のどの繊維植物よりも同面積当たりより多くの繊維収量を生み出します。同面積の土地を使用して栽培すると、ヘンプは、綿よりも繊維が250%多く、亜麻よりも繊維が600%多い収量になることがあります。 

 

「輪作が可能」

麦やトウモロコシなどの輪作体系の中で栽培することができます。モノカルチャー (大規模単一栽培)による環境負荷の増大がありません。  

 

「土壌が改良される」

ヘンプは根をくまなく土壌中に張りめぐらせるため、収穫後はふかふかな土壌となります。また、少しの水分で育つため、農作物の耕作に適さない土地(不良土)でも活き活きと育ちます。日本では、昔から、痩せた土地を改良するために麻を植えてソバや野菜を植えてきました。 また、ヘンプを栽培することで、土壌中に溜まってしまった硝酸性窒素濃度(窒素を含む化学肥料、有機肥料、畜産廃棄物、生活排水などが原因)を低減させる効果もあります。(硝酸性窒素は、酸素欠乏を引き起こす原因となる上に発ガン性物質にもなりえます。)  

 

「あらゆる土地で栽培可能」

冷帯、温帯、熱帯に問わず、痩せた土地でも肥沃な土地までどこででも栽培可能。(北極、南極、氷雪体、ツンドラ、湿地帯は除く)暖かい地方では、二毛作も可能です。

 

 

・紡績、または生地にする難しさ・

ヘンプは太い短いのバラツキが多い繊維なので、紡績して糸にするのが難しく、粗硬な素材なため、糸ネップやスラブが生じやすいとされています。

その性質ゆえ、ヘンプの紡績の工程、圧力を加えたり、裂いたり、干したり、均一で目の細かいファイバー状にするために、それはたくさんの工程があります。たくさんの加工工程があるということは、多くの時間と手間と技術が必要となり、またその段階ごとに『多くのロスが発生』する可能性があります。

産業用の生産ラインにのせるためには、あの堅牢な繊維のうちの約半分以上がロスとなり、削ぎ落とされることで、美しい繊維をつくり出しています。

 

そういった技術や手間は、現在の日本では実現が到底難しく、衰退する繊維産業の中で、技術を進化させることにおいて空洞化していったと言わざるを得ません。

日本の繊維産業の自給率は現在0.1%未満だと言われています。

 

中国では、90年代からいち早くヘンプの環境性や有用性に気づき、その扱いの難しい繊維産業に国家をあげて取り組み、技術力で問題を克服しながら、柔らかく肌触りの良いヘンプ生地の生産を追求しています。

 

ヘンプ繊維の性質の多くの有用性を最大限に引き出し、快適な肌触りや使用感を得るためには、こういった生産技術が、人々の努力が必要不可欠といえます。

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